3月7日に月面に到達した着陸船「アテナ」は姿勢が横倒しとなったとみられ、発電が不十分であるためにミッションは早期終了となった。しかし、探査車「ヤオキ」が輸送ケース内から月面を撮影するなど、いくつかの成果は得られている。

星空を楽しむための月刊「星ナビ」2025年4月号は3月5日（水）発売です。16年ぶりに「土星の環が消える」シーズンが到来。今年も観測チャンスがある「低緯度オーロラ」を研究者が解説します。

日本時間3月7日午前2時30分ごろ、米国の月着陸船「アテナ」が月面に到達した。通信はできているものの、アテナの姿勢が直立していない可能性があり、正確な着陸地点などの確認が進められている。

新天体の発見や観測などに貢献した天文家や研究者らに贈られる、日本天文学会各賞の2024年度受賞者が発表された。3月17日〜20日に茨城県水戸市で開催される日本天文学会春季年会にあわせて、3月18日に受賞者の方々を囲む会が行われる。

アテナに搭載されているヤオキ（名前は日本語の「七転八起」に由来）は、超小型、超軽量、高強度を兼ね備えた小型月面探査車で、NASAの「商業月貨物輸送サービス（CLPS）」プログラムの一環として、月の南極地域に重要な商業・民間インフラサービスを提供するペイロードのうちの一つに採択されたものだ。ヤオキはアテナ着陸の約5日後に月面に展開された後、地球からのリモート操縦によって着陸地点から半径50mの範囲を ...

3月2日、米・民間企業ファイアフライ・エアロスペース社の「ブルーゴースト」が月面へ着陸した。民間企業による着陸は、米・インテュイティブ・マシーンズ社の「オデュッセウス」に続いて世界で2例目となった。